もはや「羨ましい」とも感じない

やっぱり今回も海に行って波にさらわれた人が出たね。どうして
台風の時に行くかね。

NHKは今日1日、ほとんど台風のニュースばかり。本当なら連休で
行楽にはいい時期なんだけど残念だね。

さぁ、明日の出勤はどうかな?結構早い時間に雨は抜けるようだけど。

『大富豪破天荒伝説Best100』(真山知幸 東京書籍)読了。

息子から父へ
「ベルリンはとても素敵なところで、みんなは良くしてくれるし
僕はここが気に入っています。だけどパパ、僕は純金のフェラーリ
599GTBで通学するのがちょっと恥ずかしいんだ。先生やクラス
メートはみんな電車を使っているというのに」

父から息子へ
「今日2000万米ドル(約17.5億円)をお前の口座に振り込んで
おいたよ。あまり父さんたちを困らせないで、さっさと電車を
買いに行って来なさい。愛してるよ」

フィクションだと思うが、アラブの大富豪親子の手紙の内容だ
そうだ。もうねぇ、庶民には想像を絶する発想なんですけど。

庶民の遥か上を行く世界のお金持ちのお金の使い方を集めた
のが本書である。古代から現代までで著者が受けたインパク
によってベスト100を選んでいる。

順位については「どうなの?」と感じる部分は多々あるが、
あまりにも金額が大きすぎて、もはや「うらやましい」とも
思えないのだ。

高級車ばかり何百台もあって、いつ乗るのよ〜。服が多すぎて
1日40回も着替えていただと〜。その時間がもったいないだろう。
あ…これが庶民の発想なのか。

次元が違い過ぎて、読み通すといささか食傷気味になる。億単位
は当たり前。時々「兆」なんて金額が出て来る。億だって夢の
また夢。兆ってなんだよ〜。

カーネギーのように慈善事業につぎ込んだ人もごく一部にはいる
が、ほとんどが自身の欲の為ってのがなぁ。

お金ってあるに越したことはないけれど、あり過ぎるのも問題
かも。だって、誘拐された孫の身代金を値切る大富豪までいる
のだものな。

尚、古代から現代までで一番の金融資産の持ち主は、古代マリ
帝国10代の王、マンサ・ムーサなのだそうだ。総資産は日本
円にして約35兆円だそうな。メッカ巡礼の際に、金の延べ棒
14t分を配って歩いたとか。1本下さい…ボソ。

本書では取り上げられていないが、私のなかでインパクトがある
のはウィンチェスター夫人だ。夫亡きあと、屋敷を改造し続け
た女性。これ、取り上げて欲しかったな。