独立の行方
賛成派と反対派が拮抗している。スコットランド独立に関する
住民投票まであと僅か。
政治的な発言を控えているエリザベス女王も今回ばかりは
「将来のことをよく考えて」と発言なさっているとか。
投票の結果、独立となったら「グレートブリテン」ではなくなって
しまうのだよね。落日久しい大英帝国だけれど、今度は歴史上の
帝国になってしまうのか。
さて、心配なのはこの独立の波が他国に影響を及ぼさないかと
いうこと。
一番気にかかるのはカナダ・ケベック州である。これまでも
ことあるごとに「カナダ人じゃないよ。フランス人だよ」と
主張して来たケベック。隙あれば独立しようとしている
ケベック。
街の中、至る所にフランス語の表記があるケベックである。
スコットランドが独立でもしようものなら、「我も!」と
真っ先に手を挙げるのじゃないだろうか。
まずはスコットランド独立の投票結果が気になるところだ。
『ネクスト・センチュリー』(デイビッド・ハルバースタム
TBSブリタニカ)を読み始める。
「アメリカの世紀」とも言われた20世紀。冷戦終結後も
大国幻想にしがみつくアメリカ。21世紀をどう生きるのか。
ベテラン・ジャーナリストの提言集。