今日1日、あなたは何を食べましたか?

原発事故の影響で一部通行止めが続いていた福島県内で
国道6号線が、今日、3年半ぶりに全線開通した。

このニュースひとつを取っても、東日本大震災と巨大津波
原発事故はまだまだ終わっていないのが分かる。

でも、安倍晋三は経済の活性化にしか顔を向けていない。
震災と原発事故からの復興が第一じゃないんだよな。フン。

『地球のごはん 世界30か国80人の”いただきます!”』(ピーター・
メンツィル/フェイス・ダルージオ TOTO出版)読了。

日々の献立を考えるのは、はっきり言って面倒くさい。料理の
レパートリーは必ずしも多くはない。それでも外食するより、
自宅で食事をする方が好きだ。

例えそれが卵かけご飯や納豆ごはん、インスタントのお茶漬け
なんて言う簡単なものでも。

世界のいろんな国・地域の、普通の人たちの普段の1日の食事
を写真と文章で紹介しているのが本書だ。

1日の摂取カロリー別の構成になっており、800kcalのマサイ族
の牛追いの女性から、12300kcalの間食の多いイギリスの母親
まで。

単にその日に食べた物の写真だけではなく、文章ではその人の
職業についてや「食」へのこだわり、文化的背景などを綴って
いる。

職業も様々だし、食事の内容も多彩だ。一番最初に登場るす
マサイ族の女性や国の保護を受けている人のように「食」の
選択肢が限られている人もいれば、好きな時に好きな物を
好きなだけ食べられる環境にいたアメリカの女の子がダイ
エット合宿で摂る食事や、ダイエットの為の手術をする為に
食事制限をしている男性等の特殊な例もある。

80人の紹介の間には「食」に関するエッセイも掲載されており、
読み物としても楽しめる。特に「食に関するタブー」「料理の
終焉」は興味深いテーマだった。

各章、ご本人と1日分の食事の写真が掲載されているのだが、
惜しむらくは調理後のものと素材だけのものがあるのが残念。
だって、素材だけだとどれが朝食でどれが昼食でどれが夕食
なのか区別がつかないのだもの。

海外の日常食って料理名だけでは想像がつかないものが結構
あるので、出来ればすべて調理後の写真で見たかった。

タイトルだけで衝動買いした大型本。連休で外出予定のない
時に家で読むのがぴったり。普段の出勤日に電車の中では
広げられないものな。

尚、本書は続編らしい。この前に『地球の食卓』という作品
が出ている。こっちも欲しいな。