責任の所在

原発事故に伴う避難生活が原因で自ら命を絶った被災者の遺族が
起こした訴訟で、賠償命令が出た判決について東京電力は控訴せず
と表明した。

東京電力にも良心が残っていたか。これで少しは責任の所在が
はっきりしたのかな。

そして、気になるのはもう一つの訴訟。福島第一原発の作業員の
方たちが起こした危険手当等の未払いの問題だ。

1日1万〜10万円とも言われる危険手当。これが間にいくつもの
会社が入ることによる多重下請構造で中抜きされて、作業員さん
たちの手にはほとんど渡らない。

これは事故直後から言われていたことだけれど、この下請構造
事態を見直さないとどうにもならんだろう。

作業員さんすべてを東京電力の直雇いにするしか解決策が
ないんじゃないの?

下へ行けば行くほど、作業員さんの手にする金額が少なくなる
のは当たり前なんだからさ。

このままじゃ作業員さん、いなくなっちゃうよ。

引き続き『アレン・ダレス 原爆・天皇制・終戦をめぐる暗闘』(有馬哲夫
講談社)を読む。

アレンの奥さんって結婚前、シンシン刑務所でボランティアをしてた
のか。あの最高度警備レベルの刑務所に、うら若き女性が…。