いつの間に?

「安全が確認された原発は、速やかに再稼働すべきだ。国民
全体の願いでもある」

数日前の朝日新聞朝刊の片隅に掲載されていた記事で、
経団連会長の人がこんな発言をしていた。

ん?国民全体とな?経団連はいつから国民を代表する組織に
なったんだ?財界の都合のいいように政権に助言しようって
団体ではなかった?

今の会長って東レの人だよね。どっかで国民全員にアンケート
でも取ったのだろうか。少なくとも私は聞かれてませんけど。

あれかな。官邸前で鳴物を響かせて「再稼働反対」と叫んでいる
人たちとか、反対と表明しないまでも原発に対して不安を抱いて
いる人たちは「日本国民」ではないってことかな。

東日本が全滅するかもしれないとも言われた福島第一原発
事故だったが、喉元過ぎれば何とか…なんだろうな。

いいよね、財力のある人はいざという時にどこへでも逃げられる
ものねぇ。しかも大企業の会長さんでもあるんだものね。

福島第一原発へ行って来いとは言わない。どこかの原発
再稼働が決まったら、一族郎党引き連れてその原発の3km
以内に移住してみてよ、榊原さん。

あ、どうせなら東レの本社機能を移転してみてもいいですけど。

アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス ハヤカワ文庫)を
読み始める。

最初に出版された上下2段組みの単行本で読んだ。その後に
出た新装改訂版の単行本でも読んだ。そして、何度も読み返し
た作品なのだが、友人から文庫版が送られて来たのでまた
また読み返してみる。

ダニエル・キイスも亡くなったものな。ちょっと遅れたけど追悼
読書。