火事場泥棒コレクション

「発言者が名乗り出るべき。我が党であればお詫びしなくては
いけない」

ほ〜ら、ゲル閣下こと石破茂センセイもこう言っているぞ。自民党
都連よ。それでも「犯人捜しはしません」なのかね。

あの下劣な野次は海外のニュースメディアでも取り上げられている。
早く発言者を差し出さないともっと炎上しますよ〜。

で、発言者もトンデモナイが都知事もどうしようもないわ。「皆が
笑ったから笑った。発言内容は聞こえなかった」だとぉ?

東京五輪、返上しとけよ。

『震災裁判傍聴記〜3.11で罪を犯したバカヤローたち〜』(長嶺
超輝 扶桑社新書)読了。

東日本大震災に便乗した犯罪がいくつもあった。ただ、メディアが
大きく取り上げたのは本書にも収録されている石巻のニセ医者
事件くらいだろうか。

地震・大津波、そして原発事故。大きな出来事の報道が優先
され、メディアがあまり取り上げなかった事件の裁判傍聴記。

掲載されているのは18例。小説仕立ての事件概要、裁判の
様子、そして著者の感想がワンセットで1章になっている。

出来れば事件概要はフィクションじゃなくて、事実を淡々と述べて
もらったほうがよかったのだが…。

あの大震災が発生した後、海外メディアはこぞって日本人の
モラルを絶賛した。略奪は起きないし、あれだけの大きな災害
なのにパニックも起きない。日本人は凄い…と。

しかし、略奪はあったし、義援金詐欺なども起きていた。それは
怒りよりも情けなさを呼び起こすよね。

被災者を食い物にした詐欺なんて最悪だけれど、被災地に
取り残されたペットを救う為に通行証を偽造した事件なんて
被害者もいないのに起訴するってどうなのよ?

あの大震災ではなくても火事場度聾的な犯罪は発生している。
まぁ、一番の大きな犯罪は原発事故なんだけどさ。

さて、本書でかな〜り引っ掛かった部分がある。とある事件の
概要の部分。

「震災時に「火事場泥棒」的な犯行をするのは、外国人の窃盗団
に決まっているし、国外に逃亡されたら検挙は難しいだろうと
思っていたいからだ」

なぁ、これって著者がこう思っているってこと?なんで外国人と
断定しちゃうの?いや、フィクションなのは分かっているけど、
これはダメでしょ。