女性週刊誌的薄っぺらさ

韓国の客船座礁(でいいのか?)事故、なんで船長がいち早く
脱出してるんだ?前もどこかの客船事故で船長が真っ先に脱出
してたよな。

ニュースで映像を見ただけだけれど、救命ボートが一隻も見当た
らなかった。下ろす時間もなく傾いたって事なのか?

客船内に閉じ込められている人たちが、一刻も早く、ひとりでも
多く救助されますように。

『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』
(岸本裕紀子 PHP新書)読了。

子ブッシュ政権末期、多くの注目を集めたのは次期大統領
候補。そのなかでも頻繁に出馬が取りざたされたのが、
ヒラリー・クリントンコンドリーザ・ライスのふたりの
女性だった。

そのふたりを徹底的に比較してみましたというのが、本書の
謳い文句だったのだが、なんじゃこりゃ??

確かにアメリカのメディアはこのふたりが有力な候補だと
報道していた記憶はある。だが、ライスさんは政治家に
なる気なんて最初からなかっただろう。

それに、上院議員のヒラリーさんと、閣僚のライスさんを
比較すること自体が、そもそも無理なんじゃないのか?

だって、ヒラリーさんは政治家として自分の信条で動くの
だろうけれど、ライスさんは当時の大統領だった子ブッシュ
の意向を受けて動くっていう立場だもの。

それでもきっちりふたりの信条や思想的背景を追及している
のであればまだいいのだが、本書はほとんど女性週刊誌的
軽さばっかりが目立つ。

ふたりの共通点、蠍座ってなんだよ。バンバンッ(机を叩く
音)。蠍座の性格が云々って絶対必要じゃない。

しかも、この著者のライスさんの描き方はそこはかとない
悪意を感じる。まぁ、著者はライスさんよりヒラリーさん
の方が好きなんだろうな。全編を通じてそんな感じ。

いいよなぁ、米紙やふたりに関する書籍を読んだだけで
本が書けるのだもの。でも、この作品よりは大学生の
レポートの方がましだと思うぞ。

あ〜あ、久し振りにはずれを引いたよ。

尚、私はライスさんが好きである。