皇帝の卵

インペリアル・イースターエッグロシア皇帝であったアレクサンドル
3世とニコライ2世が、お母様や奥様にプレゼントした贅を尽くした
イースターエッグである。

全部で56個作られた卵はロマノフ朝の崩壊と共に世界中に散って
しまった。44個が確認されている。

そうして先日、45個目の卵が発見された。場所はアメリカ中西部。
金属スクラップ業者の男性が、ゴミの中から見つけた小さな卵。
「こりゃ、溶かしても大した量の金にはならないな」と思っていた。

卵を開けてみると中には時計。しかも刻印もある。これはなんだ?
取り敢えず溶かす前に調べてみよう。

調べてみたら飛んでもない代物だった。34億円のインペリアル・
イースターエッグは、偶然が作用してゴミの中から救われた。

よかったよ、スクラップにされないで。世界一のお金持ちだった
ロマノフさんちの宝物だもの。

その後、どこかの誰かに買われたようだ。うぅ…私が34億円を
持っていれば買っていたのに。悔しい・・。あ、そんなお金、
ありませんけどね。

誰か私にインペリアル・イースターエッグをプレゼントしてくれない
だろうか。クレムリンの武器庫から盗み出して…とは言わない
けれど。

引き続き『悲しみの収穫 ウクライナ大飢饉 ──スターリンの農
業集団化と飢饉テロ』(ロバート・コンクエスト 恵雅堂出版)を
読む。

外国人の人名の表記は難しいのは分かる。でも、日本で一般的に
なっている表記をしてくれんか。

プーシュキンって誰かと思ったわ。汗