ダメだろう

派遣先の仕事は電話オペレーターである。仕事柄、日々、同じ
職場のスタッフの日本語の破壊力に悩まされている。

なんで話し言葉と書き言葉一緒なんだよとか、敬語の使い方が
なっとらんとか、どうして超倒置法になるんだとか。

でも、それ以上にムッとするのがある種の人たちからの問い合わせ。
お客様にはいろんな人がいるし、苦情の電話も結構ある。

確かに面倒だけれど、それはそれで、仕事だからいいのだ。


問題なのは法人からの問い合わせ。ほとんどは会社名、個人名
を名乗って、どういう目的で、どういうことを知りたいのかを言って
くれるのだが、稀に「電話の掛け方、知らないだろう」いう人が
いる。

今日もそう。いきなり知りたいことから切り出すので、ごく丁寧に
目的を尋ねる。案の定、法人だよ。

う〜、社会人になったら電話の掛け方とか受け方とか教わらない
のかね?個人のお客様だって必要ない時に名乗ってくれる方が
いるっていうのに…ブツブツ。

こういう電話を受けた後、心の中で「態度、悪〜い」と呟くので
あった。

電話のマナーって顔が見えない分、大事だと思うんですけどね。
おばさんは。

『花ならアザミ』(志水辰夫 講談社文庫)を読み始める。

時代小説を書くようになってから読まなくなってしまったのだが、
この人の書くハードボイルドは切なくて好きだった。

本書は未読だったので、先日、リサイクル書店で購入。なので、
「今月の小説」はこれ。

1冊の稀覯本が発端となって、過去が掘り返されるミステリー。