9.11後のアフガンに行ってみた

黄色とピンクの研究室も、白衣の代わりの割烹着も、
全部マスコミ向けの演出だったって?

となるとですよ。ユニットリーダーである女性研究者
個人の問題じゃなくて、理研全体の問題ってことで
いいのかね?STAP細胞問題については。

随分とさっぱりした研究室だなと思ったのだけれど、
演出であればそうかもしれんな。一体、どうなるんだ
ろうね。

『獅子と呼ばれた男 アフガニスタンからの至急報』(ジョン・
リー・アンダースン 清流出版)読了。

2001年9月9日。アフガニスタンでひとりの男が爆殺された。
アフマド・シャー・マスード。ムシャヒディン(イスラム聖戦士)
の寄り合い所帯(?)、北部同盟の司令官のひとりだ。

そして、マスードの爆殺から2日後に起きたのがアメリカ同時
多発テロだ。マスード爆殺とアメリ同時多発テロの間に
何らかの関係性はあるのか。

9.11後、単身アフガニスタンに渡った著者が雑誌「ニューヨーカー」
に寄稿した記事をまとめたのが本書だ。

マスードの弟の話から始まり、アフガニスタンの一般市民、
元大学教授、通訳、北部同盟の幹部等、多彩な人物に
話を聞き、アフガニスタンの人々がタリバン及びアルカイダ
対してどのような感情を持っているかを描いている。

ただし、アフガニスタンマスードに関して多少の知識を持って
いないとまったく分からないと思う。

北部同盟も一枚岩ではないし、マスード爆殺に関しても
北部同盟の中に手引きした者がいるという噂も絶えない。

マスードが存命のまま9.11が起きていたら、アメリカ軍に
よる空爆以前にアフガン国内で戦乱が起きていた可能性
もある。だから、先にマスードを殺害したのか。

ソ連のアフガン侵攻時から戦場いたマスードを失ったのは
北部同盟にも痛手だったとは思うんだけどな。

そのマスードの死を巡る話は最終章でやっと出て来る。
なので、本書はタイトルとサブ・タイトルを入れ替えた方が
よかったかも。

たまたま私はマスードについて他の本で読んでいたから
分かったけどね。アフガンレポートして読むのがいいかも。

「パンジシールの獅子」と呼ばれた男は、今は故郷の村を
望む丘の上に眠っている。