醜悪

耳の聞こえない作曲家、佐村河内守。実は作曲していたのは
ゴーストライターだと暴露されたてしばらく経つのだが、昨日、
やっとこさご本人が記者会見だ。

動画サイトで見たのだが、醜かったな。反省なんてしてない
でしょう。この人。ゴーストライターだったと告白した新垣氏
を批判してばっかり。

一体、何のために出て来たんだ?著作権の主張でもした
かったのかね?

「聞こえない」もそうだけれど、光を浴びると片頭痛が出る
とかいう触れ込みだったはずなのに、証明に照らされて、
カメラのフラッシュを浴びて平気そうだったものね。

あ…手の包帯とか、杖とかもなかったよ。あれも全て演出
なんですかねぇ。

それで新垣氏を名誉棄損で訴える?自分のことをどれだけ
高い棚に上げちゃってるのだろう。この人、聴覚の障害じゃ
なくて、心と頭の障害じゃないのか。

もっと気になるのは、本当に聴覚障害を抱えている人たちに
対する見方だ。聞こえなかったはずが、軽度の難聴でした
なんてありえないだろう。聴覚障害は治ると勘違いする人
もいるんじゃないか。

「すべて嘘でした。ごめんなさい」となんで言えないかねぇ。
言えないか。被災地の女の子との交流も、義手のバイオリニスト
の女の子との交流も、「偶然の出会い」ではないんだものな。

注目されたいって願望が強烈だと、人間はこんなに醜くなれる
のだなぁ。

『花はどこへいった 枯葉剤を浴びたグレッグの性と死』(坂田
雅子 トランスビュー)を読み始める。

肝臓がんと診断され急逝した夫は、ベトナム戦争に従軍して
枯葉剤を浴びていた。

何故、愛しい人は突然、この世を去ることになったのか。
原因は枯葉剤なのか。死の真相を知る為に、妻が追った
枯葉剤被害者のノンフィクションである。