カツドウヤたちの熱過ぎる日々

ドキドキした。そして、心が震えた。真央ちゃんのフリーの演技は
素晴らしかった。月並みな言葉だけれど、感動した。

1日でよく気持ちが切り替えられたね。日本人スケーターの
演技でもらい泣きしたのは初めてだった。

あっこさんも、佳奈子ちゃんも、頑張ったさ。

そして、金メダリストになったロシアのソトニコワ。だけど、またもや
ジャッジの評価で喧々諤々。まぁ、しばらく見ないうちに上手くなった
とは思ったけどね。

もうさぁ、匿名採点は止めようよ。旧採点の時のように、ジャッジの
国名を公にすべきだわ。

ジャッジ云々より、私の「永遠の女王」イーラ(イリーナ・スルツカヤ
を超える女子選手が出て来ないのが哀しいのだが。

『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』(春日太一 文藝春秋
読了。

読書以外に何が好きかと問われたら「映画鑑賞」と答える。でも、
芸術としての映画ではなく、単純に楽しめる映画が好き。

だって、芸術だなんだっていう映画は小難しくて楽しめないの
だもの。

分かりやすくて楽しい。東映の映画がまさにそれ。本書を読んで
いて、自分が結構、東映の映画を観ているのに気が付いた。

本書は東映京都撮影所の変遷とそこで生きた人々を追った
ノンフィクションである。

「もうお腹いっぱいっ!」と言いたくなるほど、映画にかけた
熱過ぎる人たちがこれでもかっ!と出て来る。

片岡千恵蔵を始めとするスターを起用した娯楽時代劇から
任侠映画、そして「仁義なき戦い」に代表される実録路線、
ポルノ映画を経て、なんでもありの混沌の時代、そして
大作時代を豊富な資料と関係者へのインタビューで綿密
に描いている。

決して格好良くなんかないんだ。泥臭くて俗っぽくて。それ
でも映画製作へのたぎるほどの情熱を抱えた人々の
エピソードは時に悲喜劇でもある。

深作欣二監督の「魔界転生」は沢田研二目当てでなんども
観たのだが、ラストの炎の中での立ち回りについての記述
でジュリーに惚れ直した。

だって、千葉真一若山富三郎も逃げ出した火炎のなかで、
ジュリーだけは手に火ぶくれが出来ても逃げ出さなかった
のよ〜。く〜〜〜っ、格好いい。

今では絶対に「これ、やったらダメだろう」という話がいっぱい
出て来る。本物のヤクザさんも係わっているしね。

丸々1冊、活動屋魂がぎっしりだ。