皇帝の退位

うむ…結局、こういうことになったか。フィギュアスケート界の
皇帝、エフゲニー・プルシェンコ引退。最後のメダルは団体
での金か。

仕方ないね、体はボロボロだもの。背中、膝、腰。何回手術
したことか。遂には人口椎間板だものなぁ。

15歳でシニアに転向してからずっと世界の第一線にいた。
ジェーニャのプログラムはどれも覚えている。

競技だけではなく、エキシやショーでも楽しませてくれた。

皇帝は退位した。ありがとう、ジェーニャ。あなたのような
選手は、もう再び現れないだろう。だって、皇帝と言いながら、
実は宇宙人なんだもの。

あ…ロシア国家機密をしゃべってしまった…。

『一瞬の夏 下』(沢木耕太郎 新潮文庫)を読み始める。

再起第一戦を勝利で飾ったカシアス内藤。ジムの移籍問題も
片が付き、目指すは東洋ミドル級のタイトルを保持する韓国人
選手との試合だ。

あぁ、分かっているのにドキドキする。