遠い明日

安倍晋三がアフリカ周遊外交から帰国した。気前よく支援金を
ばら撒いてきたようだ。アフリカには既に中国資本が大量に
入り込んでるんだけどね。張り合う気かな?

国際支援が必要なのは分かる。でも、あまりにも大盤振る舞い
過ぎやしないか。どうせ日本の企業を介したひも付き支援だろう。

今日の朝日新聞朝刊にドナルド・キーン氏のインタビューが掲載
されていた。そこから抜粋する。

「本来のオリンピック精神からかけ離れ、極端に多額のお金を
使って人々をびっくりさせるイベントになっています。どうしても
日本でやりたいなら、東北でやればいい。東北なら意味がある
でしょう」

「ボーナスが上がったと喜ぶ人や、高級時計が飛ぶように売れて
いると報じるテレビを見ながら非常に心配になりました。景気が
よくなった裏側で、憲法を変えよう、原発を進めようという動き
があります」

「被災地ではまだ仮設住宅で生活している人がいます。仕事場が
ない人が大勢います。東北の人口がどんどん減っている。その
一方で東京の街は明るい。みなさん、東北を忘れているのでは
ないでしょうか」

読んでいてぐさりと胸を刺された気がした。忘れちゃいない。でも、
被災地の情報がどんどん少なくなっているのも事実だ。

昨日だったか、NHKが行った世論調査の結果が報道されていた。
安倍政権に期待することで一番の割合を占めていたのが「景気
回復」だった。

東北の復興じゃないんだなぁ…と思った。復興への道のりは
遠いのか。

引き続き『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐
殺人事件』(清水潔 新潮社)を読む。

足利事件で目撃証言を「なかったこと」にしてたのかよっ。