今年最後は「人質なう!」

さぁ、大晦日でございます。1年の締めくくりでも我が家は通常
運転中。何故なら、昨年同様、私が本日仕事納め、明日が仕事
始めだからである。

晦日も元日も、暇で暇で仕方ないんですけどね。休みたい人が
多いから、こんな時くらいは協力しなくちゃね。でも、暇だった…ボソ。

我が家も、実家も、妹一家も、大きな出来事もなく無事に年越しが
出来そう。日常が日常として過ぎて行くのが一番の幸せだね。

今年も1年、気ままに書き散らしている駄文にお付き合い頂いた
皆様、有難うございます。(__)

来る新たな年が、皆様にとって素敵な1年になりますように。
そして、来年もよろしくお願い致します。

来年はもう少し、小説を読むぞ〜!

『常岡さん、人質になる』(絵:ししかわたく/文:岡本まーこ・常岡浩介
 エンターブレイン)読了。

常岡浩介。戦場ジャーナリスト。2001年、グルジアで身柄を拘束
される。2004年、ロシア秘密警察に逮捕されて国外退去。

2度あることは3度あるって訳じゃないのだろうけれど、3度目は
日本国内でも大きなニュースとして扱われた。

2004年4月、アフガニスタンタリバンの幹部を取材直後に誘拐
された。

その過程を漫画にしたのが本書である。笑っちゃいけなんだが
笑ってしまうのだ。いや、本人はきっと大真面目に人質になって
いたのだろうし、誘拐した方も大真面目に誘拐したのだろう。

でも、まぬけなの。誘拐犯は日本大使館に電話したはずなのに、
繋がったのは毎日新聞の記者だし、最新型の携帯電話の使い
方を人質に教わってるし。

しかも、「インターネットが出来ますぜ、旦那」とか言って、人質に
なっているのにTwitterで呟いているし。

日本のメディアでは誘拐したのはタリバンと報道されたが、毎日
新聞の記者と常岡氏が話した時に政府系組織の名を挙げている
のだよな。

漫画だけにとっつきやすいし、アフガニスタンのことも理解しやすい。
当事者である常岡氏のコラムもあり、最後の方で常岡氏がアフガン
に赴くきっかけとなったひとりの青年との出会いのことも描かれている。

そうか。漫画って手もあるんだね。文章だけじゃ理解しにくいことも、
こういう表現方法だと誰でもとっつきやすいかもしれない。