飽食の国の傲慢

亡き祖母は農家育ち。だから、子供の頃から何度も言われた。
米粒ひとつ、残してはいけない…と。

だから、食べ物に関しては「もったいない」との感覚が常にある。
よっぽど食べられたものじゃない味付けの料理以外は、残す
ことはない。

さて、派遣先での出来事。隣の部署のスタッフが時々、超大盛り
のインスタント焼きそばを食べていることがある。あのソースの
香りが食欲をそそるのは確かだ。

後日、同じ部署のスタッフが同じインスタント焼きそばを昼食用に
買って来た。

「○○さんが食べているのを見て、食べたくなっちゃった」。普段から
あまり食べない人に、その超大盛りは無理だろう。同じ商品で
レギュラーサイズがあるじゃん。味は同じなのだから、小さい
サイズで十分じゃないのか。

昼食後、飲み終わった缶コーヒーの缶を捨てに行ったら案の定
なのである。「食べられなかった」と半分以上を流しの三角コーナー
に捨てている彼女の姿があった。

世界の貧困を持ち出すまでもない。日本国内だって福祉の手が
届かなくて餓死する人もいるのに、食べられないと分かっていて
手を出して、結局は捨ててしまうこの贅沢。なんなんだ。

たかがインスタント焼きそば。それを大事にしたからって誰かが
救われるわけじゃないけれど、食べ物を捨てる罪悪感ってない
のだろうか。私はあるんだけどな。

まぁ、だから横にばかり成長するんだけれど。

※カラモジャの飢饉

新聞の切り抜きと雑誌ばかり読んでいたので、読書はお休み。
さて、何を読もうかな。より取り見取りだぜ。というか、積んで
ばっかりの本は、もったいなくないのか。自分。汗。