人間はいらない

先週だったか。自動車メーカーが新機能を搭載した車の実験を
やっていた。自動運転なのだそうだ。

既に障害物を感知して自動停止する機能を備えた自動車が
販売されているが、今度は運転者がハンドルから手を放しても
最適な車間距離を保って走るのだそうな。

しかも、駐車場では人間が乗っていなくてもそれこそ自動で
駐車スペースに停められるんだと。

ほほぅ。凄いね。カーナビもどんどん進化しているようだし、
カーナビと連動させたらエンジンをかけただけで行きたい
所へ連れて行ってくれるようになるんじゃないか。

こうなったら運転免許なんていらないでしょう。誰でも車で
移動出来ちゃうんじゃないか。

いやいや。物流なんてドライバーさんさえいらなくなっちゃう
のではないか。荷物を積んで、行先を指定して、カーナビが
最速の道を決めて、着いたら荷物を下ろせばいいんだから。

免許どころか人間もいらなくなっちゃうね。凄いなぁ、自動車
メーカー。

こうやって徐々に人間は注意力やら、危険を自覚する能力
やら、想像力やらを失って行くんだな。

いいんだか、悪いんだか。なんだかねぇ…。

『アフガン侵攻 1979-89 ソ連の軍事介入と撤退』(ロドリク・
ブレースウェート 白水社)を読み始める。

アメリカがヴェトナム戦争で泥沼なら、もう一方の大国・ソ連
アフガニスタンでずぶずぶと泥沼に入り込んで行く。

アフガニスタンの国内事情やソ連の軍事介入、戦闘を綴った
アフガニスタン戦記である。