顔が見えないからこそ大事なこと

派遣先の仕事は電話対応(あ、何度も書いているか)。派遣先に
係わる様々なお問い合わせに対応する。

聞きたいことを要領よくお話になるお客様もいれば、こちらから
話を引き出さないと何が聞きたいのかサッパリ分からないお客
様もいる。

まぁ、私たちオペレーターにも日本語の組み立てがどうかしている
人もいるんだが…。ボソ。

時々、小学生や中学生、高校生からの問い合わせが入る。学校名、
何年何組、名前、どういう理由で何を調べたいかを緊張しながら
丁寧に話してくれる。

こういう問い合わせは微笑ましい。話を聞きながらにっこりして
しまう。もう必要以上に柔らかい声が出てしまうのだ。

それなのに、大学生や社会人ときたら所属も何も言わずにいきなり
要件から切り出す。

総合窓口なので即答出来ないこともある。担当部署からの折り返し
になるのだが、どういったことで調べているのかを聞いてやっと理由
を述べる。

すべてがそうではないけれど、社会人に多いんだよね。仕事に必要な
問い合わせならまずは自分がどこの誰だか名乗ろうよ。このあたりは
小中高校生のよほどしっかりしているぞ。

先日も大学生からの問い合わせがあった。資料提供だったので、
場合によっては担当教授の紹介状や学生証が必要になるので
用意しておいて欲しい旨を伝えるとあからさまに嫌そうな声で
返事をしやがった。

ふんっ。問い合わせ内容もこちらが「こうこうこういうことですか?」って
聞き返さないと明確に出来なかったのに、何さその態度は。

電話をかける時のマナーくらい身につけておけよ。プンスカ。

引き続き『大いなる看取り ─山谷のホスピスで生きる人びと─』
中村智志 新潮文庫)を読む。

日雇い労働者の町・山谷も、今じゃ高齢化しているんだよな。