秋の味覚
「そろそろ栗ご飯が出て来てもいいと思うのですが」
むぅ。ロシア人なのに日本人のようなことを言う我が旦那である。
それは「食べたい」という消極的な意思表示か。
栗、買ってないしな。そこらに落ちてもいないし…。そうだ、私の
おやつようの甘栗があるではないか。
これで作れないか?いや、同じ栗だしいいんじゃないか。
てなわけで、甘栗で炊き込みご飯を作ってみました。
<材料>
皮をむいた甘栗 適当
人参 適当
油揚げ 適当
塩 適当
醤油 適当
あ…みんな目分量です。といだお米と一緒に電気炊飯器に放り込んで
スイッチ、ポンッ!
甘栗なので小粒だけれど、そのまま食べるよりホクホクしてた。大粒の
栗がゴロゴロと入った、本来の栗ご飯とは少々違うけれどこれはこれで
おいしかった。
そうか。甘栗さえあれば季節を問わずに栗ご飯が食べられるんだな。
よし、我が家の献立に新たな1品を追加しよう。
『大いなる看取り ─山谷のホスピスで生きる人びと─』(中村智志
新潮文庫)を読み始める。
東京・山谷。日本を代表するドヤ街。その一角に「きぼうのいえ」と
名付けられた民間のホスピスがある。
様々な事情を抱えて山谷に辿り着き、「きぼうのいえ」」で死へ向かう
人々を取材したノンフィクションである。