「図書館戦争」は現実になる
松江市の教育員会が「はだしのゲン」の閲覧制限を市内の
小中学校に対して要請した。
人間の首をはねたり、女性を暴行するシーンが残酷だから…
だそうだ。
はぁ?なんですか、それは。ねぇ、作品の要点を理解してる?
作者は自身の壮絶な体験を伝えようとして描いた作品でしょう。
それを特定のシーンだけを取り出して「残酷だから」て何?
作者の中沢啓治氏は昨年12月に亡くなっている。存命だった
こんな要請を出したか?
原爆の悲惨さを伝える作品にしてこれか。今回は学校図書館
だけのようだが、今後エスカレートしないとの保証はない。
選書の自由もないのか、松江市の小中学生には。それが
児童・生徒にとっていいことだと錯覚してるんだろうな、この
教育委員会の人たちは。
先日は横浜市内の中学校で歴史の副読本の回収問題も
あった。特定の人たちが読ませたくないものを制限する
権利なんてないだろうに。
映画化もされた『図書館戦争』の世界は、現実に起こりつつ
あるんじゃないか。
読みたい本を自由に読めない世界なんて嫌だね。プンスカ。
引き続き『永山則夫 封印された鑑定記録』(堀川恵子 岩波書店)
を読む。
第一回公判の精神鑑定って、いい加減だったんだなぁ。