そうか…

う〜む…。福島第一原発の事故後、死と隣り合わせの現場で
陣頭指揮にあたった吉田昌郎元所長が亡くなった。食道がん
享年58歳。

東京電力は早速、吉田元所長の積算被曝量を発表し「被曝の
影響ではない」と発表した。まぁ、そう言わざるを得ないんだろうけど。

被曝量は影響しなかったかもしれないが、当時の過酷な状況を
考えれば何かしらの影響はあったと思うのだけどな。

一部公開された東電のテレビ会議。現場の状況を理解せずに
うだうだ言う本店の社員に、吉田氏は苛立った声を何度も上げて
いた。

この人へのインタビューを元にした本も読んだ。ただ、現場で何が
起こっていたのか、もっともっと語って欲しかった。

所長退任後、東電のガードが固くて取材も難しかったようだ。
亡くなったことも残念だし、今後、新たな証言が聞けないのも
残念だ。

安全対策を怠った東電の社員だけれど、事故後は国民よりも
パニックに陥っていた宰相不幸内閣と、事故の深刻さを考え
なかった本店に振り回された人。

多分、あの時、この人が所長であったことが、あの大事故の
なかでも救いだったのだろう。ご冥福を祈る。合掌。

ところで、安倍ちゃん内閣は震災復興とか原発事故後の工程
とかにあまり触れないけれど、これも再稼働を視野に入れている
からなのか?

環境相の石原の息子なんて、ほとんど会見してないじゃないか。
荷が重過ぎるのか?環境相は。

『アルゴ』(アントニオ・メンデス&マット・バグリオ ハヤカワ文庫)
を読み始める。

1979年11月、イランのアメリカ大使館が占拠された。大使館で働く
人々は人質とされたが、イラン側に知られずに脱出し、カナダ大使館
匿われたアメリカ人たちもいた。

この人々を救出せよ!CIAのとんでもない作戦が開始される!