ペンタゴン・ペーパーズ、再びか

悪法でも法であるのだが、悪名高き「愛国者法」の下、アメリ
政府が自国民の個人情報を収集していたことがアメリカの
ワシントン・ポスト」とイギリスの「ガーディアン」に掲載された。

折しも米中首脳会談の時期である。中国に対して「サイバー
攻撃してんじゃないよ」と強気で出たかったオバマ大統領も
出鼻を挫かれた格好だった。

その情報の出所が国家安全保障局で働く元CIA職員だった。

ウォーターゲート事件の情報源ディープスロートか。はたまた
ペンタゴン・ペーパーズ」のダニエル・エルズバーグか。

メディアに実名と顔を晒して告発に至った経緯を語っていたが、
その後、滞在先の香港のホテルから忽然と姿を消した。

…映画みたいだ。映画だとホテルから姿を消す過程が丹念に
描かれるのだが、これは現実。彼はどこへ行ったのだろう。
まさか、アメリカ政府による拉致?

最初の告発を載せたのが「ワシントン・ポスト」なだけに、
後々、本になるのを期待しているのだが気が早いかな?

『黄金郷伝説 スペインとイギリスの探険帝国主義』(山田
篤美 中公新書)を読み始める。

「黄金の国、ジパングを探せっ!」と航海に出たものの、辿り
ついたのは新大陸だったコロンブス。そのコロンブスの到達
から始まった、ヨーロッパ帝国の「黄金郷」探しの物語だ。