そうだ、劇場に行かなくちゃ

感動したっ!(小泉純一郎風にお願いします)。

現役時代は知らないし、巨人ファンでもないんだけれど、昨日の
長嶋さんと松井の国民栄誉賞授賞式である。

王さんと衣笠さんからの花束贈呈でじーんとした。やっぱり世代を
超えても長嶋さんはヒーローなんだな。

願わくば、どうしようもない長男が記念品を売り飛ばしたりしません
ように。

『映画が目にしみる 増補完全版』(小林信彦 文春文庫)読了。

いかんっ!映画が観たくなった。どうしよう。映画を観始めると
本を読む時間が減る。でも、映画を観ると原作本だったり、役者の
評伝なりを読みたくなる。無限ループに陥るのだ。

読む前から分かっていたさ、こうなることは。それでも映画コラムは
読まずにいられない。小林信彦なのである。しかも、「増補完全版」
なのである。読まなかったら絶対後悔するのだ。

なので、読みました。読んだのに後悔しました。だって、強烈に
映画が観たいのだもの。

観たことのない映画、知らない映画。勿論、たくさんある。あるけれど、
それを「観たいな」と思わせてくれるのが小林氏のコラムなのである。

中日新聞に連載され、他の作品でも収録されているコラムなので
既に読んでいるものもあるのだがそれでも面白い。

「映画は女優で観る」という小林氏。コラムの内容からも女優さんへの
愛情が伝わって来る。この頃はニコール・キッドマンにご執心である。
微笑ましいんだよな、こういうところが。

試写会へはほとんど行かず、自腹で観賞しているから時には辛らつ
なコラムもあるのがいい。

テレビでギャーギャーと騒ぐ映画評論家(?)が煽るような映画紹介は
興味を失するけれど、マニアックで、ミーハーで、深い知識を持った
小林氏のコラムで紹介されると「これ、観てみようかな」と思う。

あぁ…映画が観たい。テレビの映画放映はめっきり少なくなった。
名画座も次々と姿を消して行く。どこかでヴァレンチノ特集とか、
ジェラール・フィリップ特集とかやってないか?

え…やっぱりDVDを買わなきゃ観られない?えーん。