国と国民の為に祈る

本日は赤坂御苑で春の園遊会だった。おかしいな、我が家には
招待状が届かなかったぞ。そもそも招待される理由もないのだ
けれど。笑。

当然のように皇太子妃はご欠席。でも、今月末からのオランダ
新国王の戴冠式には御出席だそうだ。

訪問の答えを保留しているうちに、オランダから正式に招待状が
届いたとか。宮内庁長官が「早く決めて〜」って言ってたな。

長い長いご静養期間の続く皇太子妃。大丈夫なのかな、国内
公務のようにドタキャンは出来ないと思うんだけど。

天皇家の執事 侍従長の十年半』(渡邉允 文春文庫)読了。

いつだったか。冬季国体の開会式でお言葉を読み上げる秋篠宮
の映像が今でも記憶に残っている。

冬季国体なので当然のように季節は冬。当日は吹雪。なのに、
屋外の吹きさらしでほとんど雪だるまのようになりながらお言葉を
読んでおられた。

皇族って大変なんだなぁ。こんな天候でも公務をしなきゃいけない
のだも。

本書は侍従の仕事についてというより、今上天皇美智子皇后
公務以外でのお勤めや、著者が側近として仕えた間に垣間見た
おふたりのお人柄について書かれている。

以前『天皇陛下の全仕事』という本を読んだ時も、天皇陛下って
はっきりとした休日もないし、めっちゃ忙しそうだなと感じた。

宮中祭祀なんてその最もたるものだろう。元日なんて早朝5時から
お勤めなのである。正月気分で朝寝坊なんて出来なんだよね。

「前例がない」なんてお役所の人はよく言うけれど、陛下は前例を
踏襲するだけではなく、それを時代に合わせて変えているとか。

東日本大震災後には7週連続で被災地をご訪問。何人もの政治家
が被災地を訪れるより、両陛下が訪問された時の力は圧倒的だ。

本書は天皇陛下のハゼの研究や、美智子皇后の音楽や絵本と
の関わりなども詳しく書かれている。

私は右よりの人ではないけれど、生真面目に天皇という唯一
無二の地位を務める今上天皇と、それを支える美智子皇后
の姿はもっと国民に知らされていいのではいか。

海外ご訪問では時折、小さな子供が急に花束を渡しに近寄って
来る場面などを見る。歓迎するその国の人々もおふたりの近く
にいたりする。

日本でもこんな場面がもっとあればいいのにな。ガチガチだもの
なぁ、警備が。