ゲームのし過ぎには気をつけましょう

パワハラ、セクハラだけでもけしからん話なのだが、今度は公金(?)
横領に名義貸し、文書偽造かよ。

立派な組織犯罪なのだが、やらかしているのが全柔連というのが
大問題だ。礼節を重んじるスポーツじゃなかったっけ?

上納金ってさぁ、神戸に本部を構えるヤクザじゃないんだからさ。
一体、何をしてるんだかなぁ、選手のことそっちのけで。

全柔連がペナルティを受けるってことは、もろに選手への影響と
なるだろう。ちょっと考えれば分かることなんだけどね。頭の中、
大丈夫ですかぁ?

ネトゲ廃人』(芦崎治 新潮文庫)読了。

少し前だが、未成年がネットゲームのアイテム欲しさに多額の課金を
していることが問題になった。本書はそれが問題化する以前の作品
なので課金問題には触れていないが、その前兆のようなものは感じ
とれる。

本書で著者のインタビューに答えている元ゲーマーや現ゲーマー
も、ゲームを始めたのはほんの暇つぶし等の軽い気持ちだった。

それが寝食も忘れさせるものになるのに、時間はかからなかった。
ゲームにかける時間が長ければ長いほど、ゲーム内でのレベルは
あがる。それに、数人のグループで敵に対するゲームでは自分が
抜けてしまっては仲間に迷惑がかかる。

悪循環である。ゲームに割く時間が増える一方で、それ以外の
ことはすべて犠牲になる。子育てさえもだ。確か、ゲームに夢中に
なった母親が子供を死なせたなんて事件もあったな。

IT産業が国策だった韓国は、インターネット先進国。その韓国での
ゲーム中毒者の救済方法が紹介されているのが興味深い。

ただ、ゲーマーたちの悲惨な話を「これでもかっ」って盛り込むより、
ゲーム製作会社へも取材した方が良かったのではないか。

読了後に「ゲームは怖い」との印象を受けるかもしれないが、なにも
ゲームに限ったことじゃないんだよね。インターネットそのものの
中毒だってあるんだし、携帯電話ばかりを気にしているのも中毒
かもね。

こっちの線で踏みとどまるか。線を踏み越えてあちらの世界に
行ってしまうかは紙一重だと思う。

ゲームも、ネットも、否定的な部分ばかりではないもの。そこで
出会ったり、教えてもらったりすることも多くあるのだからさ。