関東防空大演習を嗤う

明日、3月11日は東日本大震災の発生から2年目となる。そんな日を
控えて、今日はテレビはどこもあの日を思い出させる番組が多い。

忘れては成らない日。確かにそうだ。でも、今日、3月10日も忘れては
成らない日だ。去年も似たようなことを書いた気もするが…。

未明に飛来したアメリカ軍のB29によって、首都が灰燼と化した東京
大空襲の日。

この日を記憶に刻む為に、以下に桐生悠々「関東防空大演習を嗤う」
の一部を引く。あの日から68年なんだよね。

「 だから、敵機を関東の空に、帝都の空に、迎え撃つということは、我軍の敗
北そのものである。この危険以前に於て、我機は、途中これを迎え撃って、こ
れを射落すか、またはこれを撃退しなければならない。戦時通信の、そして無
電の、しかく発達したる今日、敵機の襲来は、早くも我軍の探知し得るところだ
ろう。これを探知し得れば、その機を逸せず、我機は途中に、或は日本海岸に、
或は太平洋沿岸に、これを迎え撃って、断じて敵を我領土の上空に出現せしめ
てはならない。与えられた敵国の機の航路は、既に定まっている。従ってこれに
対する防禦も、また既に定められていなければならない。この場合、たとい幾つ
かの航路があるにしても、その航路も略予定されているから、これに対して水を
漏らさぬ防禦方法を講じ、敵機をして、断じて我領土に入らしめてはならない。」

『狂った裁判官』(井上薫 幻冬舎新書)を読み始める。

裁判官ってどんな人?裁判官の仕事ってどうなっているの?

元裁判官による本なのだが、恨み事ばっかりか?汗。