よろしくね

大叔父が亡くなった。父方の祖母の弟である。長兄が戦争で
亡くなり、実家の農家を継ぐことになり、戦時中は我が祖母を
はじめとした嫁いだ姉たちの疎開先となった。

私の父が亡くなった時、いち早く駆け付け葬儀の手配を仕切り、
私たち家族を支えてくれた。

暖かくなったら顔を出しに行く。先月にはそんな電話をしていた
のにね。偶然かもしれないが、亡くなったのは亡父の誕生日だった。

亡父はこの大叔父が好きだった。長男だった父にとっては歳の
離れた兄のような存在だったようだ。

午前中に畑に出た後、昼食をとり昼寝をしたまま亡くなったそうだ。
穏やかなお迎えだったようだ。

叔父さん、向こうへ行ったら父と祖母によろしくね。

引き続き『オオカミの群れと暮らした男』(ショーン・エリス/ペニー・ジューノ
 築地書館)を読む。

オオカミって想像妊娠するのか。