私の異常な愛情 その8

アイスホッケーが好きになったのは、子供の頃に観たテレビ中継だった。
贔屓にしたのは王子製紙。ロシア・タイプのホッケーをするチームだ。

そこからロシア・ホッケーに目覚めた。元々、体操やバレーボールなど
ロシアのナショナルチームが好きだったこともあるのだが。

決定的になったのはカルガリー・オリンピックだった。この大会では
未だに破られていない記録がある。アイスホッケー競技での18歳の
金メダリストの誕生だ。

それが私が愛してやまないアレクサンドル・モギルニーだ。

ロシアの有名選手にしては珍しく、極東ハバロフスクの生まれ。モスクワの
強豪・チェスカに籍を置き、ジュニア、シニアのナショナル・チームで活躍。

そして、カルガリー・オリンピック後の「ご褒美旅行」で日本に来るはず
だったのに…。直前にアメリカに亡命しやがりました。

持ち前のスピードと正確なショットでNHLでも成績を伸ばし、最初に
在籍したバッファロー・セイバースではロシア人初のキャプテンまで
務めた。

長野オリンピック後のにわかアイスホッケー人気を当て込んで、
日本でNHLの開幕戦が行われた。よっしゃ〜っ、今度こそ来日だ〜。

…なんだよ、契約更新してないって。飛行機嫌いは知っているけど、
まさか日本までのフライトが嫌で契約しなかったのかぁ?

そんな訳で行きました。カナダへ。彼がチームを移籍するごとに、
バンクーバーニュージャージートロントと、シーズンごとに行き
ましたとも。

2005〜2006年のシーズンに古傷の股関節の故障が思わしくなく、
下部リーグに落ちてそのまま引退したときは哀しかったな。

若い頃はくるくる巻き毛の黒髪が可愛らしかったが、いつの間にか
丸坊主になり、現在は若い頃の見る影もないほど立派な恰幅に
なり、ロシアのクラブチームの副オーナーである。

今でも時々、現役時代のビデオを見る。スケーティングの美しさと
ハンドリングの素晴らしさに目はくぎ付け。ブレイク・アウェイなんて
何度でも巻き戻して見ちゃうのだ。

あぁ…今夜はホッケー・カードを眺めて過ごそう。

引き続き『国家の闇──日本人と犯罪〈蠢動する巨悪〉』(一橋文哉
 角川oneテーマ21)を読む。

オウム真理教の裏に暴力団あり?山口組系のG組って…後藤組
じゃん。