お父さんたちに乾杯

常々、電車でのマナーでは苦々しい思いをしている。なんで自分の
ことしか考えないかね?そこは公共の場であって、あなただけの
スペースではありません。

昨日の仕事帰り、人身事故の影響で電車に遅れが出ていた。
乗った電車も途中で終点駅が変わり、地元駅のふたつ前の
駅で次の電車を待つことになった。

10分ほど待って乗り込んだ電車は朝のラッシュ並みの混みようだ。
そんななかでも漫画雑誌を閉じようとしない高校生に「周りを見ろ。
これだけ混んでるんだぞ」と注意している年配の男性がいた。

そうかと思えばドア近くには赤ちゃんを抱えたお母さん。そのふたり
を囲むように3人の、これも年配の男性たち。

電車が揺れても、人に押されても、お母さんと赤ちゃんを護るように
踏ん張ってがっちりとガードしている。

私と同じ駅で降りたお母さんは、一旦降りた男性たちに何度もお礼を
言っていた。

あぁ、格好いいじゃないか、日本のお父さんたち。久し振りにいい光景を
見せてもらいました♪

『最初に父が殺された 飢餓と虐殺の恐怖を越えて』(ルオン・ウン
 無名舎)を読み始める。

ポル・ポト政権下のカンボジア。恐怖政治が支配する時代を生き抜いた
女性が、家族を襲った恐怖と悲しみを綴った記録だ。