今年の目標が出来たかも?

昨日の雪で仕事帰りに駐輪場へ置きっぱなしにして来た自転車を
取りに行った。

うぅ…アイスバーンだよ。一番滑りにくいブーツを履いて行ったのだが、
それでも踏み固められた場所では足を取られる。

帰りは自転車を押しながら帰って来たのだが、危なっかしく自転車に
乗っている人の多いこと。本人はいいかも知れないが、傍を通る方は
怖いぞ。中には前後に子供を乗せているお母さんまで。大丈夫かぁ?

さて、明日の朝も道が凍結しそうだ。仕方ない。出勤時は駅まで歩き
だな。あぁ…昨日・今日で足が痛いよ。でも、転ぶよりいいもんね。

『食べ物日記 鬼平誕生の頃』(池波正太郎 文春文庫)読了。

1968年。昭和43年は東京オリンピックで男子マラソン3位になった
円谷幸吉の壮絶な自死で幕を開けた。

アメリカでは黒人指導者のマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺
され、ネバダでは史上最大の核実験が実施された。

ソ連チェコへ侵入し、永山則夫事件が発生し、川端康成
ノーベル賞文学賞を受賞。そして、未だ未解決の3億円事件が
発生した。

この昭和43年に雑誌連載が始まったのが池波正太郎の代表作
鬼平犯科帳』だ。本書は池波正太郎が毎日の食事の支度する
豊子夫人の為に記していた「食べ物日記」と4本のエッセイ、
関係者の対談を収録している。

ただ、「食べ物日記」もエッセイも既刊本に収録されているので
編集を変えただけなんだよな。対談も池波氏の「食」に関して
かと思いきや、そうでもない。ちょっと肩透かし。

でも、池波氏の食べ物エッセイを読んで氏が通った蕎麦屋
洋食屋へ行ったことを懐かしく思い出した。

神田の「藪そば」で蕎麦を食べて、その後に「竹むら」でお汁粉
とかね。真似しても池波氏のような文章は書けないんだけどさ。

巻末にある鬼平年表はファンにとっては嬉しい。読んでいるうちに
鬼平犯科帳』をまた読みたくなって来た。

昨年の目標は「1ヵ月に1冊、小説を読む」だった。今年は鬼平
読み返してみようかな。