生きてるの?死んでるの?

女子の学校教育の必要性を訴えて、タリバンに襲撃されたパキスタン
少女のことは以前にも書いた。

イギリスに渡り手術を受けた彼女は順調に回復して退院。今度は時期を
見て、頭蓋骨の修復手術を受けるそうだ。

元気になってよかった。でも、国へは戻れるのだろうか。戻って、再度
同じような目に遭わないだろうか。

怯えながら学校へ通う少女たち。彼女たちがなんの心配もなく学べる
世の中になりますように。

『「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場』(小出裕章/渡辺満久/
明石昇二郎 集英社新書)読了。

活断層です」「いや、結論を出すには早い」「この断層は死んでます」
「よ〜く調査したら活断層でした」

既存の原発立地の地層調査が報道される度に思う。一体、どれが
本当なのか…と。

科学はまったくの不得手である。だから、活断層か否かの根拠を
専門的に語られても分からぬ。でも、日本が地震列島であると
いうことは知っている。

そんな国に「安全ですよ〜。安いですよ〜」と宣伝してボコボコと
建てられた原子力発電所には懐疑的だった。

青森県六ケ所村には使用済み核燃料の再処理工場がある。
福島第一原発の事故以来、反原発デモなどで原発の危険性を
訴える人々は多くなった。しかし、この再処理工場については
あまり目が向けられていないようだ。

ここの敷地も活断層が走っているそうだ。本書ではそこで巨大地震
起こり、再処理工場が被災したら…とシュミレーションが物凄く怖い。

日本列島の半分は機能不全になるんだなぁ。なんでこんな危険な
工場を、当初の予算を大幅にオーバーしてまで作っちゃたんだろうか。
日本国内で再処理するより、イギリスやフランスにお願いした方が
安いっていうのに。

もんじゅ」だって上手く動かない。そして、再処理工場も絵に描いた
餅になりかかっている。日本が抱える核のゴミ、どうするんだろう。