まだまだ出るよ

先日、文豪・夏目漱石の全集未収録の寄稿が発見されたとの
ニュースがあった。続いて、俳人小林一茶が俳句を採点した
と思われる帳面も。

そしてまたもや新発見が2件だ。

ひとつは「原始、女性は太陽であった」の平塚らいてうが創刊した
雑誌「青鞜」の原本が49冊。

これまでにも一部が裁断されたり、合本にされたりしたものはあったが、
完全な体裁でまとめて出て来たのは初めだという。

この「青鞜」の創刊号の表紙は、高村光太郎と結婚する前の智恵子
さんが描いているんだよね。智恵子さん、好きな絵を描く生活が出来て
いたら心を病むこともなかったのかなぁ。

そして、もうひとつは女流歌人与謝野晶子の直筆短歌が103首だ。
うち、16首は未発表作品だと見られている。

雑誌「青鞜」には与謝野晶子も寄稿していた。同じ時期にこのふたり
に関するものが発見されるなんて奇遇だね。

まだまだどこかに何かが眠っているかもしれないな。

『ヒイラギの檻 20世紀を狂奔した国家と市民の墓標』(瓜谷修治
 三五館)を読み始める。

ハンセン病。今では完治する病だが、かつてこの病気に罹患した者は
一般社会から完全に隔離されてた。

療養所という名の収容所と、ハンセン病患の歴史を辿る。