頭の中を覗いてみたい
昨日の日記で少し触れた、桐生悠々の文章を。
「『昭和』!お前は今日の時局に何というふさわしからぬ名であることか。
尤もお前も最初は明朗であり、その名通りに『昭』であり、『和』であったが、
年を重ぬるに従って、次第にその名に背き五・一五事件以前に於いて、
早くも『暗』となり『闘』となった。そして昨年の二・二六事件以来は、『暗』と
なり、『闘』となった……。
『昭和』よ、お前は今日から、その名を『暗闘』と改めよ。これが、お前に
最もふさわしい名である」(不安なる昭和十二年より)
閑話休題。
何度も何度も「もらい煙草」をされるので、少々嫌になった。なので、
宣言する。
「この1本で最後だからね」
煙草ケースを渡して1本抜かせる。休憩時間も終わりなので、そのまま
バッグにしまって職場へ戻る。
次の休憩時間に煙草ケースを開けて唖然とした。封を切った状態で
常に2箱の煙草が入っているのだが、まだ手を付けていない箱から
抜かれているではないか。
貸した本は汚すし、「買って返します」と言った煙草は一向に返って
来ないし。どうなっているんだろう、彼の頭の中は。はぁ…。
『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(佐々涼子 集英社)を
読み始める。
海外で亡くなった日本人を、日本で亡くなった外国人を。家族の元へ
送り届けることを仕事とする人々に密着したノンフィクションである。
女性作家の悪い部分が出てるな…。