増殖します
週に何度か、新刊書店の棚を見に行く。必ず購入する訳ではない。
本当に「眺めるだけ」のことがほとんどだ。
今年のベストセラーが発表された。残念ながらミリオンセラーは
なし。一番売れた本でも77万部がやっとだ。
ベストセラーを読むことはほとんどないのだが、これは由々しき
問題である。
本が売れないと言われて久しい。電子書籍の登場もあるのだろうが、
やはり出版文化は衰退して行くしかないのか。
以前は普段、本を読まぬ人でもベストセラーの本なら手にする人も
いた。これからはそんなこともなくなるのだろうな。寂しいけれど、
これが現実だ。
だが、その一方で絶版になっている名著の復刊も行われている。
これは嬉しい限り。
時代遅れだろうが、ペーパーレスの時代だろうが、我が家の蔵書は
これからも増えてくこと、確実である。あ…床が。汗。
『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』(門田
隆将 PHP)を読み始める。
やっと出た。この人の証言が一番聞きたいと思っていた、福島第一
原発の前所長・吉田氏のインタビューが含まれたドキュメントである。
大震災のあの日、既に注水作業の段取りを考えて、現場ではライン
構築に当たっていたのか。