暗くて辛くて苦痛だった
Yahoo!の緊急地震速報や列車運行情報、電力消費情報の緊急メール
を受信設定している。でも、パソコンのアドレス。
だって、私の携帯電話は少々古いタイプなので対応してないのだもの。
このところ「電力消費量が97%を超えました」とのお知らせメールが
届くようになった。そりゃこの寒さだもの、みんな暖房を使用している
のだろうな。我が家は地球に優しくない石油ストーブだけどね。
これで雪でも降った日には100%を超えるんじゃないのか?でも、元々
の供給量が不明なので消費量も本当にぎりぎりなのか怪しいもの
だけどね。
夢野久作の『ドグラ・マグラ』は作品の怪しくおかしな世界に引き込まれ、
読んでいる私の方がおかしくなっているんじゃないかと錯覚させられた。
本書の主人公はタクシー・ドライバー。それもパニック障害を会社に
隠して乗務している危険な奴。
別会社の、これも訳ありなタクシー・ドライバーが絡んで来る。ふたりの
接点は渋滞の名所・首都高の箱崎ジャンクション。このふたりの人生が
交差しながら陰々滅滅として話は進んで行く。
もうひたすら暗い。暗くて、辛い。読了するのが辛かった。途中で何度、
放り出そうとしたことか。
『蜘蛛女のキス』もラストは滅亡なのだが、本書は『蜘蛛女…』と違って
物語に入り込めなかった。
この著者の作品は初めてだったのだが、どうも文体が私に合ってない
のか、文字がすんなりと読み下せなかった。私の小説離れにも原因が
あるのかもしれないけれど。
首都高を走る描写が結構あるんだが、「そのルート、どうやって行くんだ?」
と思う不自然なルート設定がある。著者はここに書いたルートを本当に
走ったことがあるのだろうか?