手間暇かけない

最近、気になるテレビ・コマーシャルがある。脇見運転していてすわっ!
という時に車搭載のセンサーが障害物を感知して停まるって内容だ。

う〜ん、脇見運転自体がいけないことなんだけどね。映像の最後に
読めるか読めないかの速さで注意書きが出るんだが、きっとこんな
文字なんか誰も見てないと思うぞ。

先日は車が勝手に駐車スペースに収まる機能が紹介されていた。

技術の進歩はいいことかも知れないけれど、人間はますます退化
してしまうのではないか。そのうち、車の運転も免許がいらなくなったり
して。近い将来、自動運転してくれる車が登場するかもね。

また、先日のテレビ番組では日本人が魚・野菜を食べなくなったとの
話題を取り上げていた。どちらもその理由が「調理しづらい」だった。

よ〜〜〜く内容を見ていたら、なんてこたぁない。魚も野菜も「料理
するのが面倒臭い」ってことだった。

下ごしらえしたり、灰汁抜きしたり。手間がかかることもあるけれど、
それが料理なんじゃないか。専用の容器に入れてなんでもレンジで
チンッ!じゃ味気ないだろう。

そうやってなんでも手間をかけずに済ませて、生活にゆとりの時間が
出来るかっていうとそうでもないんだよね。便利になればなるほど、
世の中せわしなくなっているようなんだが気のせいか?

『ボーパール 午前零時五分』(ドミニク・ラビエール/ハビエル・モロ
 河出書房新社)を読み始める。

先日、スペインの伝説の闘牛士の話を描いた『さもなくば喪服を』を
読んだと知り合いの古書店で話したら、同じ著者の作品だからと
出して来てくれたのが本書。

史上最悪となったインドでの化学工場の爆発事故を追ったノンフィクション。
この事故、ぼんやりとしか覚えてなかったわ。