怨霊と千年暮らして来ました

在日アメリカ軍の兵士による不祥事って何度繰り返せばいいんだろうね。
今回は相当悪質でしょ。帰国間際になって暴行だって。高跳び狙いなの
は間違いないね。

夜間外出禁止令とか言っているけれど、それで済む問題か?もうちょっと
教育してくれないか?自分の姉や妹が同じ目に遭ったらどう思うかってさ。

そういえばこの「事件」に関して我が国の防衛大臣は「事故」って言って
いたぞ。マスコミ、ここ、揚げ足取っとけよ。

『怖いこわい京都』(入江敦彦 新潮文庫)読了。

友人「先の大戦って言ったら?」
私「第二次世界大戦でしょ。右の人なら大東亜戦争か」
友人「京都人には先の大戦って言ったら応仁の乱なんだよ」

随分前の友人との会話だ。ほぇぇ、さすが京都。歴史の時間感覚も異なって
いるのか…なんて感心していたのだが、これ、「ぶぶづけ」と一緒で都市伝説
の類だったのね。

本書は怪しい京都観光案内ではなく、著者自らが見聞きした「怖い」京都の
話が99話収録されている。あ…あと1話で100物語だぁ〜。

異形・伝説・寺院・神社・奇妙・人間・風景・幽霊・妖怪の各章に分かれて
おり、どこから読んでも怖いです。

オカルトは好きではないし、霊感ゼロ人間なので「出る」と言われる場所へ
言っても何も感じない。しかし、神社仏閣の厳かな雰囲気は分かるし、
妖怪は好き。

だって日本には八百万の神様がいるのだもの。ギリシャ・ローマの神々
より多いんだぜ〜。そこらじゅうに神様がひしめいてるって感じか。

しかも自分たちが窮地へ追い込んだ人間が、死後に祟るからって神様
にまでしちゃうんだから。「あん時はすまんかった。神様にするから
許してねぇ〜」って。

日常と怪異が同居する京都ならではの本書は、京都人の目線で書かれて
いるので観光地とはちょっと違った京都が楽しめる。怖がりながら…だけど。

でもさ、何が一番怖いかって、京都以外の土地から来た人を「よそさん」と
呼び、レクレーション感覚でいけずをする京都人が一番怖いかも〜。

尚、我が旦那は来日して間もない頃の京都観光の際、京都人に道を
聞いたら全然違った道を教えられたそうだ。それ以降、京都が嫌い
らしい。

怨霊と1千年の長きに渡り暮らして来た人たちは、やっぱりどこか違う
のだろうか。