宇宙人の発言に苦悩した人

仕事帰り、駅のホームを歩く。向かい側から子供の手を引いた若い
女性と、おばあちゃんと呼ぶには若く見える女性がベビーカーを
押して歩いて来た。

あぁ、おばあちゃん。なんでベビーカーが白線の外側なの?それに
若いおかあさん!子供の手を引くのはいいけれど、どうして子供に
線路側を歩かせるの?危ないよ〜。

一番下の姪も、今年で中学生になった。それでも私は姪たちと出掛ける
時、車道側やホームの電車側は絶対に歩かせないけどなぁ。

『日本に自衛隊が必要な理由』(北澤俊美 角川oneテーマ21)読了。

鳩山内閣菅内閣というダメダメ内閣にあって、著者は唯一といっても言い
安定した閣僚であったと思う。

しかも、防衛大臣の座に2年だ。民主党政権になって、同じポストを一番
長く続けた人ではないか?

野田さんも直紀さんではなく、北澤さんに引き続きお願いしておけば
国会であんなにいじめられなくて済んだだろうに。

あ、ダメか。菅直人寄りの人だもんな。「ノーサイドにしましょう」つって、
ノーサイドにはならなかったものな。

さて、本書である。未曾有の大災害となった東日本大震災での自衛隊
の活動に紙数の半分が割かれており、残り半分は日米安保の問題を
語っている。

自衛隊の活動については震災以降、様々なメディアで伝えられている
ので詳細には触れられていない。

しかし、防衛大臣としていかに自衛隊を動かすか。いかに信頼関係を築き、
危機に対応したかの大臣としての経験の記述は興味深い。菅直人擁護の
部分は不要だけど。笑。

そして、普天間問題で迷走する鳩山内閣の話は「ぽっぽ、本当に宇宙人
なんじゃないか?」と思わせる。

「鳩山前首相の発言というものはなかなか理解ができません。人生、
長く生きておりますと、時々とんでもないことが起きますが、私の人生の
中でも、一、二を争う衝撃的なことであります」

「抑止力は方便」と言っちゃったぽっぽについて衆議院予算会議で質問
された時の北澤さんのお答え。

ぽっぽには本当に苦労させられたんだねぇ、北澤さん。お疲れ様でした。

在日米軍問題について、個人としての考えと、政治家としての考えが
述べられており、概ね読み易く分かり易い。

大臣経験者がこいう本を書いてくれるのっていいかもしれないね。
マスコミの報道だけは分からないことがあるもの。