宗教的寛容の成功例

11年目の9.11を迎えたのに、アメリカで製作された映画が予言者を
侮辱する内容だった為にイスラム世界で反米感情が高まっている。

あぁ…なんで人様の宗教を尊重するということが出来ないのか。
自分たちだってキリストを詐欺師呼ばわりされたらいい気持ちは
しないだろうに。

ビンラディンはいなくなったけど、第二・第三のビンラディンが出て来ない
とも限らないなぁ。

十字軍の昔じゃないんだから、宗教で争うのはもうやめようよ。

『中世シチリア王国』(高山博 講談社現代新書)読了。

オリーブとオレンジの島。イタリア最大の州であるシチリア島は、穏やかな
南の島のイメージがある。そして、映画「ゴッド・ファーザー」の故郷の島。

そこはイタリア・ナポリが辿った歴史と同様に、ギリシャ・ローマ、ビザンツ
イスラムの3つの文化と宗教が入り込んでいる。

そして誕生したシチリア王国は、フランスの片田舎から傭兵としてひと旗
挙げようとしたノルマン人によって確立される。

人種も宗教も異なる人々が、それぞれの専門分野で力を発揮出来るような
行政システムはかなり優れているのではないか。

歴史的背景からの必然とはいえ、中世のシチリア王国が宗教的寛容を
実現していたのになんで現代では他宗教を憎むことしか出来ないのだ
ろうねぇ。

やっぱり行きたいシチリア島パレルモにある大劇場テアトロ・マッシモは
「ゴッド・ファーザー3」のラスト・シーンが撮影されたところなんだよねぇ。

シチリア島で地中海を眺め、地中海の風を浴びながらマリオ・プーゾ
『ゴッド・ファーザー』のページをめくる。

あぁ、時間とお金があったらやってみたいっ!その為にはせっせと働か
なくては…。汗。