心の傷はどうしてくれる

なんだか不気味だな。名古屋と広島で立て続けに起こった少女監禁
事件である。

名古屋の容疑者が連行される場面をテレビ・ニュースで見たが、項垂れる
こともなく警察に連れて行かれた。しかも、「邪魔だから」との理由で同居
していた父親を殺害までしている。

同じマンションに住む子供にそんなことをして、ばれないとでも思って
いたのだろうか。

そして広島。大型バッグでって…。いきなりナイフで脅された上に、そんな
狭い所へ押し込められて怖かっただろうに。

こちらはタクシーの運転手さんが機転を利かせたことで、どこかへ連れて
行かれることなく済んだ。

あまりにも身勝手なふたりの容疑者。犯行があまりにも幼稚だろう。理由が
どうであろうと、自分より弱いものを犠牲に選ぶたわけ者だな。

こんな奴らの為に、傷ついたであろうふたりの心が少しでも早く回復します
ように。

そういやいつだったか、心的外傷後ストレス障害も傷害罪であるって判決
が出てたっけ。子供たちへの卑劣な犯罪には是非とも適用して欲しい。

『新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示』(菅谷昭 新潮
文庫)を読み始める。

信州大学医学部助教授の職をなげうって、チェルノブイリ原発事故後の
甲状腺障害に苦しむ子供たちへの医療支援の為にベラルーシへ渡った
外科医の手記である。

昨年の福島第一原発事故を受けての文庫化である。