今日は何に乗ろうか

パン屋さんでくじをひいたら食パン1本(3斤分)が当たった。う〜む、
暑い時にトーストはあまり食べたくないんだがなぁ。

冷凍で保存する手もあるが、せっかくの焼きたて。それじゃもったいない。

なので、厚めに切ってトーストした後、バニラアイスとチョコレートシロップ
をかけて食べました。

パンケーキもどきでおいしかったぁ。おいしかったのはいいのだが、案の定、
食べ過ぎである。旦那とふたり、昼食にほぼ半分を消費してしまった。

いかん、いかん。後はやっぱり冷凍してとっておこうっと。

『のりもの進化論』(松浦晋也 太田出版)読了。

昭和の初めごろまで、自分の生活圏しか移動しない人が多かったという。
自身の子供時代を振り返っても、新幹線に乗るのは夏休みに神奈川県に
住んでいた叔父の家に滞在する為の年に一回の特別な乗り物だった。

水上バスに乗ったのは高校生の頃だったか。飛行機に乗ったのは社会人に
なっての出張が初めてだし、豪華客船になって未だ乗ったことがない。いつか
世界一周したいんだけど。あ、ボートピースの環境劣悪旅行じゃなくて。

本書は日常生活で使用する交通手段の未来を、これまでの乗り物の
発達から考察している。

自動車の免許を持っていない私にとって、一番身近な乗り物といえば自転車
である。昨年の東日本大震災後、通常利用する電車が間引き運転をしていた
時、2時間40分をかけて職場まで通った。まぁ、わずか2日だったけど。

その時に実感したのは日本の道路は自転車が走るように出来ていないと
いうことだ。基本、自転車は車道を走るものであると思っていても車道に
出るのが怖い時はどうしても歩道に逃げてしまう。

しかし、自転車がすれ違うのにはギリギリの幅員しかない歩道も多い。
そして問題なのは車道である。路肩に駐車している車を避けようとすると
後ろから来る車に恐怖を感じた。

本書の第1章はそんな自転車とインフラの在り方を論じていて非常に参考に
なった。他にも自動車の変遷やモノレール等について論じられている。

特に第3セクター運営による新交通システムの章はおもしろかった。ダメな
路線と優良路線の対比で、同じ新交通システムなのにこんなに違うのだ
なぁと感じさせてくれる。

乗り物が進化すればするほど、移動手段は多様化する。徒歩か籠しか
なかった江戸の昔から見たら随分な進化だけれど、人間が快適な移動
手段を求める限り、進化は続くのだろうな。