もうひとつの9.11

近所にあったハンバーグ専門店が、いつの間にか喫茶店に衣替え
していた。

なので、昨夜は夕飯後に散歩がてらこの新しい喫茶店へ行って来た。

売り物は「スフレパンケーキ」。食後だけれど迷わず注文する。食べ切れ
なかったら旦那に食べてもらえばいいやと思っていたのだが、普通のパン
ケーキに比べると軽いのでパクパク食べてしまった。しかも2枚も(^^ゞ。

で、旦那はというと夕飯の冷麦では足りなかったようでオムライスを
平らげていた。その後、かき氷も食べていたが…。

店内の約半数が喫煙席というのも気に入った。コーヒーもおいしかった。
難点は出入り口からすぐが厨房なので、ちょっと騒々しい感じだったこと
かな。

朝7時からやっているようだから、休日のモーニングにも行ってみようかな。

『9.11 UA93便 墜落まで34分 ハイジャックされた乗客たちの記録』
(ジェレ・ロングマン 光文社)読了。

2001年9月11日。アメリカが真珠湾攻撃に勝る衝撃を受けた同時多発
テロが発生した日だ。

知人からの連絡で慌ててテレビの前に走ると、世界貿易センタービル
から煙が上がっていた。

延々とテレビ画面に映し出されるツインタワーの映像と、ペンタゴン
燃えているというアナウンス。そして、もう1機の航空機がピッツバーグ郊外へ
墜落したようだという情報。

その墜落機、ユナイテッド93便についてのレポートが本書なのだが、どうも
中途半端だ。

乗員乗客とテロリストたちの動きと、当日の機内で何が起こっていたのか
を記してはいるのだが機内や管制塔の動きの合間に関係者の証言で
構成した人々の背景が織り込まれているのが邪魔になる。

9.11については人間ドラマとしてはツインタワーへ向かい帰らぬ人となった
消防士たちを追ったハルバースタム『ファイヤハウス』が秀逸だった。それ
だけに本書は事件の経過を追うにも、人間ドラマとして読むにももどかしさ
が残る。

旅客機がハイジャックされる。航空会社もそれは想定してる。しかし、その
ハイジャック機が空飛ぶ爆弾として使用されるなど、一体誰が想定出来た
だろうか。

上空で人質になった乗客は知っていた。他のハイジャック機がツインタワー
へ突っ込んだことを。

「Are you guys ready?Let's roll(用意はいいか?かかれ)」。

ハイジャック犯たちが占拠した操縦室に向かって、乗客たちは突入する。
そうして、ユナイテッド93便はホワイトハウスへ突入することなく郊外へ
墜落した。

犯人たちに果敢に立ち向かった乗客たちの命と共に。

世界貿易センタービルだけが、9.11の慰霊の場所ではないんだよね。