重要なことを知っている

病気療養中の福島第一原発の吉田前所長へのインタビューがニュースで
流れていた。

時折、病状が深刻であることが伝えられているが姿を見たのは久し振りだ。
痩せたなぁ…と思いながら見ていた。

あの事故の検証について、この人の証言が一番重要なのではないかと
思うのだ。

政府と東電の間で見解の食い違いがある撤退問題。吉田前所長の話に
よると、現場では撤退の話は一切出ていないとのことだった。

この先、体調の回復があるようなら詳しいことを語って欲しいと願わず
にはいられない。

しかし、今になってこんなビデオが流されるってことは、余程病状が
悪いってことなのか?と反対に勘ぐってしまったのだが…。

『昭和の終わりと黄昏ニッポン』(佐野眞一 文春文庫)を読み始める。

昭和天皇崩御で「昭和」は幕を閉じた。そして、始まった「平成」の
時代。二つの時代の狭間で起こった出来事を軸に綴る年代記

リクルート事件連座したことで、総理候補とも言われた藤波孝生
実質、政治生命を絶たれた。

政界引退後、74歳でこの世を去った彼を偲ぶ会が都内のホテルで
行われた。友人代表として挨拶する中曽根康弘。そこへ闖入者が
現れた。

「藤波を殺したのはテメエだろう」

中曽根を指差し、そう言い放ったのは誰あろう、先日亡くなったハマコー
である。

あぁ、ハマコー大勲位に対して何たることを。そう言いたかった心情は
分かるけどね。上手く逃げたもんね、中曽根。

尚、発言後、ハマコーさんは会場からつまみ出されている。元代議士
なのに…。