7月になりました
今日から7月である。そして、焼き肉店等でレバ刺しが食べられなく
なった。
もう20年以上前、レバ刺しに当たった。見事に当たった。当時、勤めて
いた事務所の打ち上げだったのだが、翌日、事務所全滅であった。
それがあってからレバ刺しは口にしていない。まぁ、元々レバーが
苦手なのもあるんだけれど。
生肉の提供の安全性云々と言っているようだが、多かれ少なかれ
昔からあったことなのだと思うのだ。
喧しくなったのは某チェーン店がユッケで集団食中毒を出したから
なんだろうな。ユッケは好物なので残念だ。
それにしても何かあると「規制、規制」ってさぁ。安全に提供しようと
工夫している料理人もいるのにね。
「懐かしの名作アニメ」なんて番組があると、必ず出て来るのが
「フランダースの犬」の最終回だ。これ、反則だと思うぞ。あの
シーンは今でも泣ける。何度でも泣ける。
数年前、原作を手にする機会があったので読んでみた。泣けなかった。
読了後「働けよ、ネロ…」と呟いていた。
「フランダースの犬」については極端な例だが、子供の頃に感動した
名作も大人の視点で読んだら…というのが本書である。
勿論、「フランダースの犬」も取り上げられている。
各作品が書かれた時代背景や作家のバックボーンなどを解説し
ながら、実は領土問題が隠されていたとか、身分制度が取り上げ
られているとか。
昔、「本当は怖いグリム童話」みたいな本が流行った。本書もそんな
感じなのかな。
でも、同じ戦時下に書かれたからって『若草物語』と『細雪』を対比
させるのはどうよ?だって、『細雪』はあの谷崎だよ?
本書は本書で面白いのだが、物語は物語として楽しむ方が好きだな。
あの時の感動を忘れたくないもの。