眠っているのは誰?
小野ヤスシが亡くなったと思ったら、時間を置かずに「ちいちい」こと
地井武男の訃報が飛び込んで来た。
病気療養に入ったのが今年の1月。まさかわずか半年で亡くなって
しまうとは…。残念だ。
フジテレビは「北の国から」の再放送はしないのか?あのドラマでは
要となる役どころだったのに…。
「ちい散歩」への復帰もならなかった。録画した番組はずっと持って
いよう。ご冥福を祈る。合掌。
『天皇陵の謎』(矢澤高太郎 文春新書)読了。
明治以降の近現代史はある程度目鼻がついているのだが、実は
日本史が苦手だったりする。
特に古代史は苦手中の苦手だ。なんの自慢にもならないのだけれど。
そんな日本史知らずでも、本書は興味深く読めた。
天皇陵とされている40基のうち、9割には別人が祀られている可能性が
あるっていうのに宮内庁は頑なに調査を許さない。精査されたら困る
ことがたくさんあるのだろうな。
でも、日本の古代史や考古学の為には天皇陵の調査が欠かせない
と思うのだけれどね。
疑問を持たれている天領に関して、どれかの学説に寄りかかることなく
複数の学説を引いて丁寧に解説しているところは、さすが元新聞記者。
冷静に書かれているのだが、宮内庁の姿勢については過激な批判が
飛び出すところも面白い。
図版や写真も豊富で、各天皇陵を訪れた時の著者の思い入れも
感情たっぷり。とある天皇陵の形の誤認から、明治天皇、大正
天皇、昭和天皇の陵墓の形が臣下以下って…。汗。
誰がどこに眠っているのか。それが判明するまでには、まだまだ
長い時間がかかりそうだ。