自分で判断する

世界平和に貢献したかった」なんて言い訳をしているぽっぽさん
である。「止めてくれるな、おっかさん」とばかりに旅立った先日の
イラン訪問に対する批判についてだ。

世界平和ねぇ。そんなに貢献したけりゃ、今すぐ議員バッジを
外してくれるのが一番いいのではないか?

「イラン行ってる暇あったら、地元へ来いよ」とまで言われて…。
ハトリオット・ミサイルよ、さぁどうする?あ…どうもしないか。

『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』(上杉隆 PHP新書
読了。

先日、新刊書店を物色して来た時、新書棚の前に平積みになって
いた。「ほぅ、売れてるのか」と手に取った。そこまでは覚えている。

その後、いくつかの新刊書を選んでレジで会計を済ませ帰宅した
時に本書を購入していたことに初めて気が付いた。うむ、誰かの
陰謀だろうか。

『ジャーナリズム崩壊』をはじめとした数々の著作で訴えて来たこと
の焼き直しである。

相変わらずの記者クラブ批判、相変わらずの政治と既存メディアとの
癒着曝露。いいなぁ、同じネタで何冊も本を書ける人って。

著作のタイトルに「洗脳」という言葉を使用した時から違和感を持った
のだが、おかしさが進化しちゃっているようだ。

一部政治家の記者会見のオープン化への功績はあるけれど、既存
メディアは何もかもダメ、フリージャーナリストやインターネットの情報
は正しいってのは暴走し過ぎだろう。

上杉氏が代表を務める自由報道協会だって問題がまったくない訳で
もなし、フリージャーナリストに至ってはピンキリだもの。

既存メディアが伝えることを鵜呑みにしている人って、実際のところ
どれくらいいるのだろうか。本書はそんな人たち向けに書かれている
のだろうが、そういう人たちって本書をも鵜呑みにするんじゃないか?
それはそれで危険だと思うのだよね。

そして未だに「ニューヨークタイムズで取材記者をしていた…」と記して
いるんだが、これ、誤解を招かないかな。リサーチャーだから「取材を
する人」に間違いはないのだが、「取材記者」って一般には「取材して
記事を書く人」と思われないかなぁ。

ジャーナリスト引退宣言をして「ハイパーゴルフクリエイター」とか言う
肩書になった上杉氏、これからも同じネタの使い回しで本を書くのかな。

尚、大臣辞任のきっかけになった鉢呂氏の「放射能つけちゃうぞ」発言
の経緯については参考になりました。