世界を操る者たち

大騒ぎしていた割には大したことがないどころか、とほほな結果に
なった。北朝鮮によるミサイルだか衛星だかの打ち上げである。
あ…もしかして、おもちゃ?

石垣島を通過する以前に、韓国沖に落下である。ほらね、だって
北朝鮮のやることだよ?成功するはずないじゃん。前回だって
失敗しているのだから。

こんな北朝鮮のおもちゃよりも警戒すべきことがある。前日に日本の
沿岸に沿って飛行したロシアの哨戒機だ。自衛隊の配備の偵察に
来たのだろう。こっちの方が実害がありそうじゃないか。

それにしても日本政府の発表は遅かったね。アメリカから情報は
来ていたはずなのに、それ以外にどこの情報を確認していたの
だろうか。う〜ん…。

『世界の陰謀論を読み解く ユダヤフリーメーソンイルミナティ
(辻隆太朗 講談社現代新書)読了。

世の中は不思議なこと・不可解なことで溢れている。どんなことでも
解決出来る便利なフレーズがある。それは「○○の陰謀だ」なのだ。

これさえ使えばすべての説明が出来てしまうのだ。素晴らしいでは
ないかっ!陰謀史観って。

偶然の連鎖だって陰謀論者にかかれば必然になり、単なる意匠も
陰謀の印になっちゃうのだ。

そんな陰謀論者の三位一体(?)が本書の副題にもなっている
ユダヤフリーメイソンイルミナティなのである。三者が混然
一体となって世界征服を目指してるのだっ!

そして私たち一般庶民は知らず知らず陰謀を企んでいる者たちに
洗脳され、操られているのだっ!なんと怖ろしいことか。

こんな陰謀論はまったく信じていないので、本書のように陰謀論
反論する書は面白い。突き詰めていくと陰謀史観はご都合主義の
都市伝説となんら変わらないのだよね。

陰謀論はどのように生まれ、発達するのか。分かり易く解説している。

9.11アメリ同時多発テロの時も様々な陰謀論が展開された。
東日本大震災の時だって「人工地震だっ!」なんて話が流れた。
どうしてこういうのを信じる人たちが出て来るかねぇ。ちょっと考え
れば分かるはずなのに。

陰謀史観陰謀論は単純に楽しむだけでいい。エスカレートすると
オウム真理教のようになってまうから。

あ…もしかして、本書のように「陰謀論なんて存在しない」と記すことで
安心させることが陰謀なのかもしれない。爆。