日本でも出来る?

ロシア・プーチン大統領の当選は誤りだった。フランス・サルコジ
大統領が身長を延ばす手術を受けることになった。

過去にはこんな話題が新聞に載った。そう、エイプリル・フール
海外の新聞である。遊び心があっていいよね。

日本の新聞ではまずお目にかかれない記事である。まぁ、そんな
ことなると購読者からの抗議が殺到するのだろうけど。

日本の風土ではエイプリル・フールを根付かせるのは難しいか。
あ…プロレスの結果以外はネタだと言われてる東京スポーツ
あるではないかっ!まぁ、これはこれで問題だと思うが。笑。

『仁義なき日本沈没 東宝vs東映の戦後サバイバル』(春日太一
 新潮新書)読了。

「本を読む以外に好きなことを上げろ」と言われたら、映画鑑賞と
答える。つくづくインドアな人間だなぁと思う。

しかし、これまでの生涯(大袈裟か)で観た映画の本数は、邦画より
圧倒的に洋画が多い。近年はとんと邦画には御無沙汰している。

それでもお金のない学生の頃、古い邦画を名画座などで観た。
映画は一番お金のかからない娯楽だった。

戦後の日本で庶民の楽しみは映画だった。テレビはまだ普及せず、
劇場のスクリーンに映し出されるスターに夢中になった時代だった。

労働争議で分裂する東宝、元々倒産寸前だった東映が、いかに
ヒット作を飛ばしマンネリ化に陥り、映画産業斜陽期をどのように
乗り切ったかを、興業の面から掘り起こしたのが本書だ。

経営事情からどんな作品が生まれ、どんな監督たちが頭角を
表わして来たのかなんて話は興味深い。三船敏郎勝新太郎
独立プロの誕生も、映画会社の経営状態と関係があるんだねぇ。

その時代時代の作品の善し悪しを語るのではなく、経営・製作
現場から語っているので面白い。

タイトルになっている「日本沈没」は生憎と未見。でも、「仁義なき
戦い」は邦画で一番好きな映画である。若頭・松永役の成田三樹夫
が格好いいんだなぁ。また観たいな。