明らかな錯覚

どうした、把瑠都。今日で3敗目だぞ。やっぱり綱取りの場所だと
意識しちゃうのだろうなぁ。

横綱白鵬もすでに1敗。同じ1敗で並ぶのは鶴竜だけかぁ。う〜ん、
大関陣にもう少し頑張ってもらわないと、相撲も面白くないぞ〜。

なので、今場所は審判員として土俵下に座っている元・寺尾の
錣山親方を見るのが唯一の楽しみになってしまった。あぁ、これじゃ
相撲観戦じゃないじゃん。

『銀幕の銀座 懐かしの風景とスターたち』(川本三郎 中公新書
読了。

先日、夕方の報道バラエティを観ていたら唱歌「春の小川」の
モデルになった川はどこだったか?というミニ・コーナーがあった。

モデルとなったのは渋谷川。その名の通り、渋谷の街を流れて
いた川である。現在はほとんどが暗渠となってしまっている。

街の風景は移り行く。それは、東京を代表する歓楽街であった
銀座でも同じこと。

♪昔懐かし 銀座の柳♪と歌われた柳、佃の渡し、築地川に汐留川、
可動橋だった勝鬨橋も今じゃ船が通るからといって開くこともない。

東西南北を川に囲まれた街だった銀座も、僅かに○○橋という地名に
名残が感じられるだけになった。

そんな懐かしの銀座の風景を、戦前から昭和30年代までの日本映画
のなかで振り返るのが本書である。

いいなぁ、こういうノスタルジー溢れる作品は。取り上げられている映画
のほとんどを観てはいないが、昔の銀座の風景を思い描かせてくれる。

まぁ、生まれる以前の風景なので実際に見たことはないのだが、
知ってるような錯覚に陥った。

銀ブラ」なんて既に死語だけど、銀ブラしたくなったよ〜。