遂にデビュー

「風邪ひいたみたい」。母から電話が掛かって来たのは3日前だった。
近所には住んでいるが、ひとりなのだし、高熱でも出したら大変だ。

その日は病院に行くよう言って、昨日の帰宅途中で実家に寄った。
熱はない。時々、せきが出る。あとは鼻水。インフルエンザでは
なさそうだ。でも、診察を受けるよう念を押して帰宅した。

そして、今日である。待望の連絡は「花粉症だって〜」。うははは、
遂にデビューしちゃったのかぁ。

妹一家も含め、これまで身内に誰ひとりいなかった花粉症である。
なんと流行に敏感なことか。

まぁ、笑い事ではなのだけど。本人は原因が分かって元気そうなでは
あるのだが、洗濯物も、布団も外へ干せないのが辛いのだそうだ。

花粉症は、いつ、誰がなってもおかしくないのだものね。こんなことを
言っている私が、来年には「クシュン、クシュン」とやってたりして。

『震災死 生き証人たちの真実の告白』(吉田典史 ダイヤモンド社)を
読み始める。

間もなく発生から1年になる東日本大震災では、多くの人が命を落とした。
家族を失った遺族は、救助に当たった警察官や自衛隊員は、多くの遺体
を前にした医師・歯科医師は、死・にこだわったメディアは、どのように
行動し、何を感じたのか。

甚大な被害を受けた東北地方が取り上げられることは多いが、あの日は
東京でもふたりの犠牲者が出てたのだよな。